何故ゲーム業界に入れないのか?
目指すと大体こういう疑問が浮かぶと思うが、
ここではその所以を一つずつ指摘していこうと思う。
1.作品を作るのが難しい
ゲーム業界へ入れる門が狭い最大の難関がこれ。
他の企業に入るなら、国家資格が必要とか、やる気さえあればむしろなくてもいいという話だが、
このゲーム界だけは、学生のうちに既に市場に出回っている並みのクオリティで作品を作っていないといけない。
すでにプロである必要がある。学生のうちにアマチュアからプロへランクアップしていないといけない。
それだけでも難しいのに、事何かを作ることにおいておそらく最も難しいと思われる『ゲーム』である。
バランスなども考えなきゃいけないし、単にバグっているか調べる他にデバッグ数が限りなく多い。
そして、これを作るのにはかなりの持続力が必要。これはもう、人によって努力を続けられるかどうかが分かれる。
いくらゲームを作るのが楽しいと言ったとしても、ゲームプレイを何時間もがんばるのとは根気が違う。
知識と努力、総じて他を捨て、取捨選択してこれに特化する必要がある。知識だけじゃダメ。実行力。
さらに年齢制限があり、若いかそうでなくても同系統業界での経験が必須。
これがないと面接も受けさせてもらえないのだから、まずこれが問題だと言っていいだろう。
2.企業の絶対数が少ない
次に、これ。
作品を作ったはいいが、それを持っていく先がどこか。
当然、『就職』するわけだから、できれば『株式』の会社にしたいと思うのが自然な流れだろう。
しかし、この業界はその会社数の母数が少なく、有限会社を含めても日本全国でたったの500程度しかないと言われているのが現状である。
しかも、それが存在している場所が中途半端。地方には点々と数社ある程度で、大体は東京か大阪。中間地点の名古屋にはない!
そこにあるのは大手ばかり。当然、入り難い。
絶対数が少ないとどうなるかというと、過去にそこに入社した先輩方がどんどん増えるわけだが、
ゲームは被コピーと宣伝効果がトントンとは言え、生活の中で最も要らない部類なので売れ行きが最悪。
よって売上・儲かりが上昇せず、大企業化できないので人員を増やせない。
というか、ゲームは人海戦術に頼ると質が劣るので必然と少数精鋭である必要がある。
こうなると、先輩方より、学生の時点で優秀である必要がある。
万が一入れても、後輩に劣ったら正社員でもすぐ退職命令だ。
こうなると残ったメンバーでがんばらないといけないので必然と残業が多くなり、売り上げも少ないと残業代は出したくても出せない。
労働基準法を破るのが暗黙の了解として常になっているので、こんなだからゲーム業界は繁盛せず、母数は少ないままなのである。
これを打破・打開する方法は難しいと言っていいだろう。
結局、この業界にいる人たちは自己を満たすために己を犠牲にしてしまっている感じとなっている。
結婚できないのはキモイからとかではなく、貯金しにくいから。
単に面白い作品を作りたいと思って集まるのはいいが、それを仕事にして儲けようとするのは副業的なもの。
副業を本業にしても儲からない。何故なら、人は余裕を持ってからゲームを買うからだ。余裕のない人は興味さえ持たず買わない。
しかし、今の時代(日本)は裕福になってきているので、経済的に苦しくとも門を広げ大企業化し、売る数を増やせば
過去のように黄金時代の全盛期が復活するのではないだろうか。(主流・質のいいチームと、副産物・数一杯出すグループで分けるとか)