あした出逢った少女



2004年末にやったMOONSTONEのゲーム。
大1の頃夏コミだか冬コミだか行った時手に入れたチラシを見て知った。
ダカーポのおまけについでに体験版があったので、
本作がやりたくなってしまったので買ってしまったという。
かなりのホラーものが入っています。



・紹介
季節は夏。
主人公「相茶流(あいさりゅう)」は気が付くと村の道で空を見上げていた。
何故村の道で空を見上げていたのか思い出せない。記憶喪失。
紫色に見える空を見上げていると一人の少女が話しかけてきた。
自分を知っている少女の家、橘高(きったか)家で4人の姉妹に再会する。
そしてある事件が起こった。
自分が何故記憶を失ったのか、事件は解決するのか。
僕が居なければいいのなら、僕は消えて行こうと思う。
・・・あした出遭える事を願いながら―――

MOONSTONEの好評らしいゲーム。
同じノベルゲームの種類でありながら一味変わったストーリーのサスペンス物語。
テーマは「物語」になるのかな・・・なんだろう。
ボイスは主人公以外、出てくるキャラには全て付いている。



 メインヒロイン

橘高 倫
橘高家の三女。なぜか主人公に突っかかってくるがその理由はわからない。
しかし時々見せる笑顔は決して主人公を嫌っていないことを物語っている。
ショートカットの、ボーイッシュな中学生の女の子。

ストーリー内では一番最初にコンプできるキャラ。
特徴は・・・上でも書いたが、主人公に突っかかってくるが嫌ってはいなくて、ボーイッシュな性格だというところか。
突っかかってくるには理由があり、それはストーリー上で公開される。
ゲーム内(エンディング)では彼女が一番恋愛っぽくなる、かな?
仲良くしようとすると反発して、正に反抗期なお年頃。
個人的には彼女のボーイッシュなところとか照れるところとかが好きなんで、このゲーム内では彼女がお気に入り。



橘高 美里
橘高家の四女。とても主人公の事を慕っていて、お兄ちゃんと呼んでいる。
常に周りの事を気遣い、良い子であるが、苦労性とも言える。
体の小さな中学生の女の子。

順番にストーリーを進めていくと2番目に来るキャラ。
主人公のことを兄のようにとても親しげに接してくる、愛らしい女の子。
何故か主人公と早苗をくっつけようと画策するが、これもストーリーをクリアするとわかる。だがさらにその根本の理由はその後。
やさしくするととても喜んでくれるのが可愛い。
色々気遣ってくれるシーンが多いのがいいかな。



橘高 早苗
橘高家の長女。主人公のことを「ちゃん」付けでいう、やさしいお姉さん。
普段は幼さが残ったような可愛さがあるのだが、家では長女としての尊厳も持っている。
病院で働いている社会人。
ちなみに酒を飲むと悪酔いして説教した後寝て起きるとその事はすっかり忘れていると言う癖を持つ。

ストーリーで3番目にくるキャラ。
普段の会話では突然恥ずかしそうに照れたり、幼い可愛さもあるが、家では何故か厳しい。
これも後のストーリーでわかってくる。
まぁキャラの良し悪しはとまれ、ストーリー上通りかかるメインヒロインの一人と言ったところである。



橘高 冬香
橘高家の三女。
普段は大人しく物静かで冷たい感情を想像させるが、時には暖かい笑顔も見せることができる、普通の感情を持ち合わせている。
小説を作っている大学生。

橘高家に最も深い関わりを持つ少女。
その無表情はプレイヤーにどんな感情を抱かせるだろうか。
ストーリーでは一番最後に訪れるもので、すべての疑問がここで解決される。
キャラとしては・・・、???と言う感じである。ι



 サブヒロイン・サブキャラ

赤坂 理佳
通称りかぼー。
ひょんなことから主人公と知り合い、倫とも仲良くなる。
好奇心旺盛で、何かあるとすぐ首を突っ込みたがる元気で友好的な女の子。

様々な場面で出会う。謎を解くの鍵を握ってる、結構重要人物。


君塚 薫
倫の親友。りかぼーと似ていて人懐っこく親しみやすい女の子。
何事にも積極的で行動力がある。

ストーリー内では話の中心の解決役となるかな。
様々な情報を持ってきてくれるが事件の危険に巻き込まれやしないかと心配してしまった。w


森園 水穂
倫の親友。大人しい女の子。絵が好き。

ストーリー内では結構重要人物。


橘高 幸信
橘高家の家主。

このゲームの謎を作った張本人と言って良い。謎を知りたい方はゲームをお楽しみに。




・シナリオ
つか、ネタバレ防止じゃ感想が何も書けん。(爆)
って言うか(て言うかが多いな)プレイしてもわからなかって、他人のゲームレビューを見て「ええ、そうなの!?」と思った部分があるほど謎に包まれた部分が多すぎる。
どこのパソゲーでもそうかもしれないが、謎が解けにくいようにしてあるらしい。
最初は、presentとpastが入れ替わりになるがなんだろうと思ってみるとpastって過去って意味じゃないか。プレゼントって何のプレゼントだ?と思って考えてみると、プレゼントじゃなくてプリゼントで、過去と相対するとなると「現実」しかない。(右クリックすると日本語で出てくるの知りませんでした)爆
なんか話の重要部分が全然理解できなくて(私物分り悪いんです)、なんか飛ばしてしまった。(読めよ) そのせいもあってか、み〜ちゃんや冬香の話は大体わかるところもあったが、倫とかはちょっとわからないしおじさんの話もわからない。早苗のおまけHシーンはイイと言う感じ。(い、意味不明)

現実、過去、冬香の小説が全く並行して、微妙な違いはあるがほとんど同じ事が起こっている。時代が違うのに登場人物が同じであり、謎が謎を呼びプレイヤーに続きをやらせたくなる心理を利用して作られている。今までにない新鮮のサスペンスノベルと言えるだろう。そう言う意味ではかなりの良作だと思う。

個別ハッピーエンドに入ると、今が幸せであれば謎はどうでもいいと言う感じで終わっている。まぁわからないでもない。後が知りたければハッピーエンドを通らなければいいのだ。
と思って最後までやったら、バッドエンドが真のエンディングみたいになっちゃって、しかも現実・過去・小説の内容が異様に合致している理由が明らかにされていない部分が多かった。と言うか、最後に一気に謎を暴露されたが私がわからなかっただけだろう。

ホラーサスペンスと言う意味では正に18禁である。あんな怖いのは18未満では精神が持たないだろうという意味で。
一方エッチシーンは純粋(?)に18禁であるが。


・CG
綺麗だなーと思ったら何か根入れてないなと思ったりするところもあるが、 なんか妥協してしまいたくなるような感じである。


・音楽
夏の田舎だけあって落ち着いた曲が多い。話が不安な方向に入ると暗い音楽になり、暗い話が抜けても音楽はそのままとかちょっと怖かったりする部分もある。夜にやると怖くなりそうだ。
OPは曲の流れと言うか・・・歌詞はどうあれ良い感じ。
エンディングには歌詞がないが、まぁ良いだろうという感じ。
そう言えば効果音も結構豪華に用意されており、抜け目がないなと言った感じである。


・システム
ホイールで読み返し機能と音声再生機能が生きている。
メッセージ飛ばしの機能もあるので余分な部分は飛ばせる仕組みになっている。
セーブも50箇所と余裕を作っている。
ゲーム進行中は絵の上に文が出るというビジュアルノベルシステムとなっており、一つ前の選択肢に戻れる機能が付いているのでリターンしやすい。
フォントも表示速度も変えることができる。後、キャラ別にボイスを出させたくないキャラを選択できるが、どうせボイスあるなら全部聞くだろう。
臨時にも、シナリオ回想やおまけモードがある。タイトルで音楽を選択するとその音楽がタイトル画面であり続けている間ずっと繰り返される。
CGはたくさんあるが、微妙な表情の違いの絵は一つにまとめてクリックで表情が変わっていくようにして欲しかった。
他にも、場面が変わった時に絵がスクロールするシーンがあるが、最終的に落ち着く絵からはみ出した部分が描かれてなかったのが残念だった。
後、他の人がPC環境が悪いせいで画面切り替えの時重いと言っていたが、 PC環境ではなくゲーム仕様のようだ。


・総合
ホラー小説に絵と音楽が付いた、正にオーディオビジュアルと言う感じ。
恋愛的にイイ、イイと言うより、ストーリー内容自体がインパクトのあるものだった。
推理小説のように謎が多いのは興味心を呼んでいいと思う。
しかし結局、タイトル画面の冬香の左腕の赤いリボンや「あした出逢った少女」の意味はなんだったのか、最後まで私にはわからなかった部分も多々あるが、それを考えると「ドラえもんがタイムマシンに乗っている時の時間はどうなってるんだろう」って言うのを考えるのと同じ気がして無駄な時間を過ごしそうなので解かないことにした。
人の好き嫌いによって評価が分かれそうな作品ではあるが、私的には楽しみにして買ったものなので期待に応えてくれたと思う。

つか、ゲームレビューは何か書けなくなっちゃったなー何となく長文になっただけと言う感が。それに書いてる途中誤って消しちゃったから前何書いてたのか忘れて面倒くさくなって略してるし。
後でやり直してみたら書いた感想(紹介とかネタバレ)が本作と微妙に違ってたりしてたような気がするんだけど、もう訂正するのめんどくさいや。(ぁ
Keyは食べ物や口癖などの設定があるが、あした出逢った少女には特に濃い設定とかなかったからそこに作り方の違いを感じたかな。
18未満で興味をお持ちの方は18歳になってからやりましょう。
今すぐやりたいという18未満の方は相当の覚悟が必要です。



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