-prologue- 今から3年前・・・それは起こった。 当時、中学2年の主人公・光月 未夢(こうづき みゆ)は、 母・未来(みき)と父・優(ゆう)がアメリカのNASAに勤めるため 知り合いの家・西遠寺で居候することになっていた。 そこで宇宙から迷い込んできた赤ん坊・ルゥと、シッターペットのワンニャーを世話することになる。 西遠寺の一人息子・西遠寺 彷徨(さいおんじ かなた)と共に・・・ その中で家族という絆が芽生えた。 未夢と彷徨の互いを想う気持ちは一つに・・・ ルゥのために。互いのために。 やがて、母星からの救助が来て。 突然の別れ。仮とは言え、最愛の息子との別れ・・・ だがそれは彼らの始まりでもあった。 彷徨という存在との出会い・・・ いつしか二人は両想いとなり、同じ高校に進学。 そして彼らは高校2年生となる。 季節は冬。高校2年も終わるかと言う時期、3学期の最後。 ある転校生がやってきた。 『あっ、ねぇねぇっ、平尾高校ってこの辺のどこかなっ?』 黒い眼帯が印象的な、男の子だった。 未夢の周りで巻き起こるドタバタな日常が展開されていく・・・。 未夢は、彼らと彼らに関わるものたちに、一体何をしてやれるのだろうか――― そして彷徨との関係は――― 戻る